肩関節周囲炎について②


いつもご覧いただきありがとうございます!

院長のながしまです。

今回は前回から空いてしまいましたが、『肩関節周囲炎』の続きになります。

【治療法(リハビリ)】
五十肩には色々な治療法などが紹介されておりますが、今回は当院で行っているものや指導しているものを紹介していきます!!

五十肩には基本的に急性期・慢性期・回復期があり、それぞれの時期に見合ったリハビリを行います。

急性期
痛みが強く出て、運動痛や夜間痛がよくみられます。

この時期は痛みも強く安静を主体として、正しい姿勢の教育と軽い運動を中心に行います。

①正しい姿勢を再教育
猫背であったり、巻き肩であったりして、肩甲骨が正しいポジションにあるか?などを確認します。
正しい姿勢で正しく肩関節を使うことを理解してもらいます。

②振り子運動
腕を時計の振り子のように振ります。
最初は腕の重みだけで行い、慣れてきたら重りを使って行います。
振り子2
ポイント
・写真では前傾姿勢で行っておりますが、最初は直立状態で歩行時に手を振るような動作から行って頂いても結構です。
・前傾姿勢で行う場合は首や腰に注意して行うようにして下さい。
・前後に振ることから始めます。
・最初は腕を『動かす』という感覚ですが、徐々に勝手に動く振り子のように力を抜いて振って下さい。(腕の重みがあるので体を動かせば腕が勝手に振れます)
・慣れてきたら下の写真のように腕を回転させるように動かします。
振り子3
・さらに慣れてきたら腕に重りをつけて行ってみましょう。(100~500g程度)
・出来ればリストバンドウエイトが理想です。
・無い場合は500㎖のペットボトルに水を入れ、それを袋に入れ手首から吊るしましょう。
振り子4
振り子5
五十肩のリハビリでネットなどで振り子運動(アイロン体操)などと調べると手で握って行っているものが多いですが、当院では握らないように指導しております。
振り子6
理由としては肩関節の運動を行っているので、握る動作を行うと手指に力が入ってしまい、肩関節の動きが滑らかにならない可能性が高いからです。


急性期についてはこのように簡単なことを中心に行っていきます。

病院などの場合はお薬や注射などを併用しながら簡単なリハビリを行う場合があります。

次回は慢性期~のリハビリを解説していきたいと思います!!

以上!! 今回はここまで!!