『骨の形状』について

いつもご覧いただきありがとうございます!

院長のながしまです。

今回は骨の形状について簡単に説明していきたいと思います!!

私たち人間には約200の骨が存在します。(赤ちゃんは約300)
*人によって骨の数が基本の数より前後することがあるため『約』がつきます。

この沢山の骨ですが、当たり前ですが全てに名前が存在します。

学生時代、それらを全て覚えるのですが、よくこんがらがってしまったのを覚えております。

そんな中で数ある骨は基本的に形状によって分類されているので、今回はそれらを紹介したいと思います!!

①長骨(長管骨)
②短骨
③扁平骨
④含気骨



これらに分類されます。

この4つにプラスして『種子骨』を含む場合もあります。

では少し細かく説明していきます!!

①長骨(長管骨)
四肢を形成する骨になります。

骨内に骨髄を入れた管状構造をしており、長管骨や管状骨などと呼ばれることがあります。

皮質骨と海綿骨から構成されており、成長期には成長軟骨板(骨端部と骨幹端部の間に存在)という部分で軟骨性骨化と言う機
序により、長軸方向へと伸びていきます。(身長が伸びる)

代表的な骨 : 上腕骨・橈骨・尺骨・中手骨・大腿骨・脛骨・腓骨・中足骨

②短骨
手根や足根にみられる短い骨をいいます。

長骨同様に、皮質骨と海綿骨から形成され、軟骨内骨化し成長します。

代表的な骨 : 手根骨・足根骨・椎骨

③扁平骨
体に存在する扁平(板状)な骨をいいます。

外側や内側の表面部分は外板・内板と呼ばれる緻密な層板骨となっています。

これに挟まれるように海綿骨が存在し、膜性骨化により成長します。

代表的な骨 : 頭蓋骨(頭頂骨など)・肩甲骨・腸骨

④含気骨
骨の内部に外界と交通を持つ骨をいいます。

頭蓋骨の一部の骨では、鼻腔・副鼻腔・上顎のように空気が入る空洞を形成する骨が存在し、その内面は粘膜に覆われております。

代表的な骨 : 前頭骨・篩骨・蝶形骨・上顎骨

⑤種子骨
この4つの他に『種子骨』といって分類されるものがあります。


手足や膝に存在する骨をいいます。

関節付近に存在する球形をした小さな骨です(例外有)

他の骨と違って関節を構成する腱の内部に存在します。

種子骨の存在により、筋や腱の運動性能が高まっています(滑車のような役割)

基本的には小さな球形をしておりますが、膝蓋骨(膝のお皿)のように大きいものも存在します。

構造的には皮質骨と海綿骨からなっており、軟骨内骨化により成長します。

代表的な骨 : 膝蓋骨・その他母指や拇趾の付け根・豆状骨


これらのように骨の形を見た目?で分類しております!!