『マスク着用の意義』について

いつもご覧いただきありがとうございます!

院長のながしまです。

では、今回もちょっとつまらない話をさせて下さい。
第7波になり、AIの予想ではそろそろピークを迎え、緩やかに感染者数が下がっていく予定です。
ただ、ここまで感染者数が多いと色々な意見が出てきます・・・。

最近、有名な方などが『マスク着用の意義』に対して、色々と言っているのを目にします。

日本人は馬鹿マジメにマスクを着用しているのに、現在感染者数が多いのって、マスクの意味無いんじゃない?なんてことを言っている人もいます。

確かにこの馬鹿みたいに暑い時にマスク着用って・・・思います。
熱中症対策をしましょう!!って言っていながら、マスクを着用しましょう!!ってのもおかしな話ですもんね。

私は外出先などで屋外に於いて、周りに人が少ない場合は外すべきだと考えております。

しかし、マスク着用の『効果がない』みたいに言っている人もいるので、それは間違っているので、今回はその認識を改めて頂きたいと思って書いていきます!!

ただ、この話は全てにおいて様々な意見を否定するものではなく、エビデンスに基づいたお話の一つだと受け止めて頂ければ幸いです。

まず、第一前提ですが、
マスクは感染予防アイテムの一つ!!
と言うことをわかって頂きたい。

マスクをしておけば感染しない!!何てことはありません。

それをこれから説明していきます。

まず、マスクの効果については理化学研究所や色々な大学で研究され論文化されております。

理化学研究所では、世界最高峰のスーパーコンピューター富岳を用いての実証実験が繰り返されております。

皆さんも承知の通りだと思いますが、新型コロナウイルスには沢山の種類が存在します。

その各種でも感染力が違います。

例えば、デルタ株の場合と現在主流のオミクロン株では感染力が違うので、人との開けるべき距離も変わります。

オミクロン株の場合、マスクを非装着の場合、対面で15分間会話する時に、1メートルの距離で60%(時間単位でみると12分で50%18分で約70%)、50センチの場合は100%、2メートルまで開けると25%となるそうです。

しかし、マスクをしていた場合、50センチの距離で1時間の会話でも20%程度となっております。

マスクを装着することで上気道へ侵入する飛沫数は1/3程度になると言われており、『ゼロ』ではありません。

上記のようにマスクの有無で感染率はかなり変わってくることが明らかになっております。

【マスクは絶対鉄壁なのか?】
まず、これは違います。

上記のように、マスクをしていたとしても、感染する可能性はあります。

しかし、実は理化学研究所が発表している数値より、マスクをしていても感染する率の数値はかなり高いです。

それは何故でしょうか?

やはりマスクは意味が無いの?

これには何個か訳があります。

①マスクの種類
皆さんもご存知の通り、現在流通しているマスクは
・不織布
・布
・ウレタン
が主流です。

しかし、これら全部が同じだけの効果か?と言われれば違います。

素材の加工の仕方にもよりますが、不織布や布はマイクロ飛沫を通しにくいのですが、ウレタンは結構通してしまいます。

なので、やはりオススメ順としては①不織布②布③ウレタンとなります。

②マスクの付け方
よく鼻マスクなんて言葉を聞きますが、マスクから鼻が飛び出ている人を目にします。

それだけでなく、サイズがあっておらず隙間だらけで装着している人もいます。

ゴムが伸び切ってマスクが垂れ下がっていたり・・・

一番効果が高いと言われているのは、不織布マスクをした上からウレタンマスクを装着することにより、隙間をなくすことができるので、この2重マスクが一番効率的と言われております。

③一番のポイント
一番勘違いされている部分ですが、マスク自体には殺菌や滅菌効果はありません。

なので、例えばウイルスがマスクに付着した場合にそのウイルスが消滅することは短時間ではありません。

その結果、マスクを触る(ズレを直すなど)などの習慣というか癖のある方は、マスクを触ることによって、手にウイルスが付着し、その手で食事をしたりすることによって感染してしまいます。

なので、マスクを触る場合は耳元のゴム部分(ウイルスが付着しにくい隠れた場所)で調整を行うようにして下さい!!

【大事なこと】
上記のようにマスクは鉄壁ではありません。

どちらかと言うと、マスクを装着するにあたっての注意が守られないために感染することが多いです。

それに最初に述べたようにマスクは感染予防のアイテムの一つだと言うことを理解することです。

そのためにはやはり
小まめに手を洗う
ことが重要となってきます。

あとは勿体ないかもしれませんが、小まめに新しいマスクへ変えることです。

特に洗えるマスクは数日同じマスクを着用される方もいますが、最低でも1日ごとに交換する。
出来るなら1日に複数回交換すると良いです。

ただ、何度も言いますが、その他の対策と組み合わせることによって初めて効果が研究データに近い状態になります!!

こういったことを踏まえて『マスクは感染予防に有効』となるのです。



最後になりますが、確かに現在は夏で暑いので熱中症対策も必要です。

外せる場所では外すことも大切です。

しかし、熱中症対策はマスクを外すこと以外にも沢山あります。
こういったことを踏まえながら行動することが重要だと私は考えており、患者さんへも発信しております。

正直、私は専門家ではないので、間違った解釈をしている部分もあるかと思いますが、一応一つの論文だけではなく、何例もの実証実験のデータを読んで、それを踏まえてお話をしております。

もし、マスクを着用の意味に疑問があったりする場合は、ご自身でも沢山の研究報告を読んで、それから判断するようにして下さい。

再三、この様な発信を柔道整復師では私がするのは少し違うと思ってはおりますが、私的にはさっさと片付けて遊びに行きたい!!ってのが本音です。

なので、どうしたら拡大を止めることができるのか?を沢山のデータを基に考えてみましょう!!




*各都道府県で発熱などの対応が違う場合があります。県などのホームページを事前に確認しておきましょう!!

なお、当院では引き続き感染予防対策を以下のように徹底しております。

  1. 手洗い、消毒の実施
  2. アルコール消毒液スプレーを設置
  3. 常時マスク着用
  4. 特に、美顔鍼等の際フェイスシールドの着用
  5. 常時換気システムはありますが、最低1時間に1度の窓開け換気
  6. 時間に余裕を持った予約優先制
  7. ワクチン接種済み