2022/04/20
いつもご覧いただきありがとうございます!
院長のながしまです。
では、今回は前回の続きで骨折について話を書いていきたいと思います。
しかし、内容が若干気持ち悪い表現などが含まれていますので、想像力豊かで気持ち悪い系が苦手な方はご遠慮ください・・・(写真などは貼ってありません。言葉の表現だけです)
今回は皆さまが結構『勘違い』してしまう事を説明していきます!!
皆さまは『複雑骨折(ふくざつこっせつ)』
と言われたらどのような事をイメージしますか?
大きな事故に遭い、骨がグシャグシャになった状態?
体中の骨がいっぱい折れている状態?
まぁ、何か複雑骨折なんて聞くと、物凄い状態をイメージしてしまいますよね?
確かに物凄い状態ではあるんですが、一応複雑骨折も定義があるんで説明していきます!!
まず、複雑骨折の対義語?となる骨折があります。
・単純骨折
単純骨折は非開放性骨折(ひかいほうせいこっせつ)・閉鎖性骨折(へいさせいこっせつ)・皮下骨折(ひかこっせつ)とも呼ばれています。
そして、複雑骨折は
開放性骨折(かいほうせいこっせつ)
とも呼ばれます。
要するに、単純骨折は骨折しているだけで、複雑骨折は骨折時に骨が皮膚から飛び出している状態を言います。
上記に述べたように、骨がグシャグシャになっていなくても、1本の骨しか折れていなくても皮膚から骨片が出ていれば複雑骨折となる訳です。
ちなみに複雑骨折の場合は外気と患部が触れ合う為、細菌感染の恐れなどが出るので、発生した場合やその場に居合わせた場合などはすぐに救急車を呼ぶようにして下さい!!
私たち柔道整復師は骨折の応急処置をする事が法律で認められていますが、複雑骨折に関しては認められておりません!!
以上!!今回はここまで!!
参考文献
南江堂 柔道整復学―理論編(改定第3版)より一部抜粋