2021/05/15
いつもご覧いただきありがとうございます!
院長のながしまです。
今回は『変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)』
について簡単に説明していきたいと思います!!
そんな訳で変形性膝関節症について解説解説!!
膝の痛みだけで考えると40歳以上で1000万人を超えると考えられております。
それほど膝関節の痛みは多いとされております。
変形性の疾患の中では罹患されている患者さんが多いです。
変形性膝関節症は男女比があり
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と女性に圧倒的に多いとされています。
【女性に多い理由】
①女性ホルモンの減少
女性は閉経に伴い女性ホルモンが急激に減少します。
それによって筋肉や骨を健康に保てなくなると言われ、膝関節のみならずさまざまな箇所で障害が起こりやすくなります。
②筋肉量
女性は男性に比べて筋肉の量が少ないです。
骨格の維持には筋肉の量が関係し、各動作にも影響が出てきます。
【変形性膝関節症とは?】
膝関節が変形してくる疾患です。
膝関節内にあるクッション(軟骨)が加齢や筋肉量の低下などによりすり減ってしまい膝に痛みが生じます。
その中でも膝の内側に痛みが出ることが多く、その場合O脚に変形となります。
正常の膝(正面)
膝蓋骨(お皿)を少しずらしてみるとツルツルした関節面(軟骨部)が出てきます。(赤線)
膝を後ろから見た様子です。
軟骨が膝関節に後ろまでがっつりとあります。(赤線)
軟骨が後ろまで広くあるのは、膝関節が曲がった時に後ろ側の軟骨がクッションになるためです。
お皿部分もツルツルしております。(赤線)
先ほど書いたように膝関節内側に痛みが出やすいです。
以前『ミクリッツ線って何?』で書いたように機能軸が内側にずれる(青)ことによってO脚を呈し、体重も内側に多くかかるようになります(青矢印)
*正常(赤)
O脚など一か所に体重が掛かりやすい状態で生活を続けることによって、*1軟骨部分が剥がれたり(赤)、*2骨が変形し骨棘を作ったりします(黄)
*1:軟骨が剥がれクッションが無くなると、骨が当たるようになり痛みが出ます。時には剥がれた軟骨が挟まったり、周りの組織(滑膜や関節包など)に刺激を加えます。
*骨棘を形成し周りの組織に当たり炎症を起こし痛みがでます。
関節内で炎症が起こると、それを抑えようと関節内にある関節液が増加します。(俗に言う『水が溜まるというのはこれが原因』)
【原因】
・老化により関節軟骨が劣化し弾力性などを失い、関節にかかる負担が大きくなり関節が変形します。
・筋力の低下
・肥満
・遺伝要素
・生活習慣要素(正座をずっとする、しゃがんだり立ったりを繰り返す仕事など)
・骨折・靭帯損傷・半月板損傷などその他の膝関節障害の後遺症
・化膿性関節炎などの感染症の後遺症
・その他
このように原因は本当にさまざまです。
今回記載したような症状がある方で、まだ治療されていない方は必ず医療機関で適切な治療を行って下さい!!