靭帯について

 

いつもご覧いただきありがとうございます!

院長のながしまです。

今回は少し体の構造についてお話をしていきたいと思います。

その流れでケガの話もしていけたら良いかな?と思っております。

では、早速ですが、皆さまは『靭帯』とは何か?と聞かれたらどうお答えしますか?

よく患者さんから『スジ』と言われることが多いのではないかと思います。

しかし、『スジ』を漢字に変換すると『筋』なので別物になります。

一般的に骨や筋肉は聞き慣れておりますし、何となく意味と言うか作用がわかります。

しかし、靭帯は言葉としては知っていても、どのような作用を持っているのかは普通の方々には分からないと思います。

という訳で少しばかり解説していきたいと思います!!

強靭な結合組織の短い束で、骨と骨を繋ぎ関節を補強しています。

靭帯は『関節の安定性をもたらす重要な組織』と位置づけられ、臨床的には静的安定機構と呼ばれています(筋肉は動的安定機構)

この2つの機構で関節の安定が保たれています。

靭帯自体は上記にも書いたように『骨と骨』を連結するのが役目なので、骨の端同士が靭帯により連結し、その靭帯も骨に付着しております。

靭帯は筋肉の様な柔軟性はありませんが、僅かな弾力性が存在するため『脱臼』が発生した場合は、その弾力性で骨と骨の連結を留めようとします。

では、続きまして靭帯自体が存在する場所の種別を説明したいと思います。

靭帯は


関節包外靭帯(かんせつほうがいじんたい)

関節包内靭帯(かんせつほうないじんたい)


の2種類に分類されます。

関節包外靭帯とは靭帯が関節包の外に存在しています。

逆に関節包内靭帯は関節包の内に靭帯が存在しています。
*関節包:関節を包む袋

靭帯自体は血行に乏しく、損傷した場合は安静や固定をしっかり行わなければきちんと治りません!!

特に関節包内靭帯に関しては損傷後、自然に完治する割合は極めて低く、予後も悪いです。
*関節内は血行がほとんど無い為

このように靭帯はどの場所で損傷したか?(関節内か外か?)と言うのも重要なポイントとなります!!

次回から部位ごとに靭帯損傷について書きたいと思います。