2020/08/20
いつもご覧いただきありがとうございます!
院長のながしまです。
今回はこの暑さにちなんで紫外線の話をしたいと思います。
それにしてもこの暑さは異常ですね・・・
外に出れば太陽の日差しが暑く感じます。
さて、今回は紫外線の話をするのですが、皆さまは紫外線と言われて何を思い浮かべますか?
日焼け・肌の劣化(シミなど)・皮膚ガン
など、マイナスイメージを強く持ち、今流行りの『UVカット』の商品を買い込んでいる方が多いのでしょうか?
まずは紫外線とはそもそも何なのか?と言う事を簡単に説明しましょう。
紫外線とは読んで字のごとく
『紫の外の線!!』
です。
そもそも太陽の『光』は私たち人間の肉眼で全ての色(説明しやすいようにあえて色と書きます)を見ている訳ではありません。
光は沢山の波長が集まった集合体で、その集合体は波長または色によって順番に並んでいます。
この状態を『スペクトル』と言います。
スペクトルは波長の短い方から
紫色 ➔ 青色 ➔ 緑色 ➔ 黄色 ➔ 橙色 ➔ 赤色
と並んでおり、その紫色より外の線を『紫外線』と言うのです。
もちろん、赤より外の線が『赤外線』です!!
皆さまが普段目にしている波長(俗に言う『光』)は『可視光線』と言い、
可視光線より波長が短いのが紫外線で長いのが赤外線なのです。(不可視光線とも呼ぶ)
波長の長さなどを書き始めるとキリが無いので紫外線とは何か?と言う話は終わりにします・・・
では、いよいよ紫外線の欠点と利点の話をしたいと思います。
先程書きました赤外線は体に対して『熱』を伝える作用があるとされているのに対し、紫外線は『化学的』な作用をすると言われております。
それではまずは利点から挙げてみます。
殺菌効果は代表的ですね!!お布団を干して紫外線に当てて殺菌します。
この他にもビタミンDの合成があります。
ビタミンDは血の中のカルシウム濃度を高めてくれる作用があり、骨の強さにとても関係してきます。
その他にも皮膚疾患の治療や精神病の治療にも活躍しております。
では続いては欠点を挙げてみましょう。
まず一番の代表格は皮膚ガンです。
紫外線にはたんぱく質を変性させる作用があるため皮膚に長く当てていると、皮膚は劣化(老化・シミなど)しやすくなり、最終的には皮膚ガンのリスクを高めます。
次は目への影響です。
目への影響は白内障などが有名です。
このように紫外線の欠点ばかり見てUVカットし過ぎると利点をうしなってしまい、利点を見過ぎて浴び過ぎると当然欠点を受けてしまいます。
何事も適度と言う事が一番ですね!!
紫外線を浴びる場合はUVカットせずに(日焼け止めなども使わずに)30分ほどまんべんなく浴びてあげると良いと思います!!
*紫外線は実際は大きく分けて3つの線があり、その中でも細かく分かれます。なので全ての紫外線が良い、悪いと言う事はありません。