2024/10/30
いつもご覧いただきありがとうございます!
院長のながしまです。
ここのところ、メディアではすごいことをしていて、日本人としては誇らしいのですが、大谷翔平、大谷翔平で少し嫌気がさしていたのが本音ですが、でも野球好きとしてはワールドシリーズは追っています。
本題に入りますが、今回はその大谷選手がワールドシリーズ中に受傷した『亜脱臼(あだっきゅう)』について簡単に解説していきたいと思います!!
亜脱臼は不全脱臼とも呼ばれております。
ではその亜脱臼とは?何かですが、簡単に言えば『骨が外れかけた(抜けかけた)』と言うことですね・・・。
単純に脱臼って何?と聞かれれば『骨が外れた(抜けた)』状態を言います。
少し難しく言うと
関節面がなお部分的な対応を残して不完全に転位したもの、すなわち正常関節面より骨頭の運動範囲が拡大された位置を保つものであって、正常な関節状態を示さないものである。
となります・・・。
確かに難しいですね~。
もう少し簡単にすると
関節を構成する骨と骨の関節面が不完全に関係を断っている状態
となります。
そして最大の特徴としては亜脱臼は『自分で外れた関節を戻せる程度』と言うことです。
正直、外れるか?外れないか?の境界で骨がその位置を維持することはあまりありません。
大抵は一瞬完全に抜けそうになり、自力で元に戻るような状況です。
もう一歩、患部へ力が加わっていれば完全脱臼に変わっていたということです。
今回の大谷選手のケースも不幸中の幸いだったと思います。
では、今回は何故肩に負担が掛かってしまったのか?を簡単に説明して終わりにしたいと思います。
今回のポイントは『止める』と『進む』です!!
一体なのを言っているかというと、まずはスライディングをしている絵を見て下さい。
そして止めると進むと言うのは以下の絵を見て下さい。
地面に手を突くことによって(青矢印)手の位置が軽く固定されます(止まる)
しかし、走って滑り込んでいるので体は進行方向(赤矢印)へ動きます(進む)
この時に止めようとする力と進もうとする力によって肩関節(緑◯)へ強い槓桿作用が働きます。
結果脱臼を起こした(今回は亜脱臼)
と言うことです。
そんなことで?と思うかもしれませんが、手の突き方や進行方向や体の角度、スピードや体格など色々な要素が合わさって起こってしまうことなのです。
そんな感じで今回は不運?でしたが、しっかりと治して来シーズンも球界を盛り上げる中心にいて欲しいと思います!!
以上!! 今回はここまで!!