2024/06/19
いつもご覧いただきありがとうございます!
院長のながしまです。
では、今回は前回の続きで『脱臼』について書いていきたいと思います。
C : 関節相互の位置による分類
①前方脱臼・後方脱臼
抜けた骨が前に抜けたか、後ろに抜けたかと言うことです。
*手指・足指では表現が掌側・背側脱臼
②上方脱臼・下方脱臼
抜けた骨が元の位置より上に抜けたか、下に抜けたかと言うことです。
③側方脱臼(外側脱臼・内側脱臼)
抜けた骨が外側に抜けたか、内側に抜けたかと言うことです。
④中心性脱臼(内方脱臼)
大腿骨骨頭が寛骨臼窩(かんこつきゅうか)を破壊して骨盤腔に嵌入(かんにゅう)する脱臼骨折
赤➡:寛骨臼窩 青➡:大腿骨頭 緑➡: 骨の進行方向
こんな感じに骨頭が内方を貫く
D : 脱臼数による分類
① 単数脱臼
一か所の関節で脱臼したもの
② 複数脱臼
一本の骨の中枢と末梢の二か所の関節で脱臼したもの
模型がないので相変わらずの絵で描きましたが・・・
一応指の骨が複数脱臼起こした状態です。
③ 多数脱臼
二か所以上の関節が同時に脱臼したもの
*複数脱臼とは違い、例えば肩の骨と足の骨を同時に脱臼したとか、親指と人差し指を同時に脱臼したとか・・・
E : 脱臼部と創部との交通の有無による分類
何か訳がわからないことがかいてありますが、要は脱臼した骨が皮膚の外に飛び出したかそうでないかと言うことです・・・
① 単純脱臼(閉鎖性脱臼) 飛び出してない
② 複雑脱臼(開放性脱臼) 飛び出してる
*複雑骨折も同じですが、どれだけ派手に骨折していても、骨折骨片が皮膚を貫いていなければ複雑骨折にはなりません!!
こんな感じで今回の説明は終了します!!