2023/07/26
いつもご覧いただきありがとうございます!
院長のながしまです。
今回は『肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)』について簡単に説明していきたいと思います!!
肩関節周囲炎って名前はあまり聞いたことないけど『五十肩』や『四十肩』と言えばかなりの確率で知っている方も多いのではないでしょうか?
一般的に耳にする五十肩などは、正式には肩関節周囲炎と呼びます。
実は、このように正式な名前ではない症病名で知られているものって結構多いです。
例えばギックリ腰→急性腰痛症などがあります。
これ以上話をすると延々と語り続けるのでさっさと本題に戻ります・・・・。
こういったメジャーなものは、このブログを書き始めて、早々に解説が終わっているはずなのですが、この9年間で解説していなかったことが判明しました・・・・。
(9年も書いてるって意外と長いな・・・・)
そんな訳で、やっとやっとやっと解説します!!
そもそも五十肩(今回はこれで統一)っていったい何がどうなっているの?という話ですが、名前の通り『肩関節周囲の炎症』をまとめて言います!!
【病因・病態】
主な原因としては関節を構成する骨や軟骨や靭帯や腱などが老化し、肩関節周囲の組織に炎症を起こしている状況をいいます。
その結果、滑液包や関節包が癒着して可動域制限に拍車をかけます。
近年では腱板疎部(肩の前面で肩甲下筋腱や棘上筋腱の隙間)に異常な血管が出来ることによって、その周りに神経線維が発達し痛みが出るという研究結果も出ています。
赤 : 棘上筋
青 : 肩甲下筋
黄 : 腱板疎部
最初に書いたように、肩関節周囲の炎症をいうので、実はどれもが正しくて100%の原因には至っていないのが実際の所です。
40~60代の女性(特に50代)に多くみられるそうです(5%ほど)
ただ、糖尿病の患者さんには多くみられ、10%程度まで跳ね上がります。
【症状】
動作痛(挙上痛・結帯動作・結髪動作など)、夜間痛
特に動作痛による運動制限(動かせる範囲の制限)は大きく、手を上に挙げる動作y、エプロンの紐を背中で結ぶような動作(結帯動作)や、髪の毛を縛る動作(結髪動作)の制限は特徴的です(全て制限されるとは限らない)
その他には顔を洗う動作や寝返りを打つ動作など、色々な動作を制限されることがあります。
次回は治療法を簡単に解説します!!
以上!! 今回はここまで!!