2022/03/30
いつもご覧いただきありがとうございます!
院長のながしまです。
では、今回は前回の続きで骨折について話を書いていきたいと思います。
前回予告したように『不全骨折』について書いていきます。
不全骨折 : 骨の一部が損傷されて、一部がなお損傷を受けずに連絡を保っている
前回『ヒビ』と説明しましたが、実際はヒビだけではなく、色々なケースがあるので説明します。
① 亀裂骨折(きれつこっせつ) : 氷やガラスに入るヒビと同じ状態(頭蓋骨・肩甲骨・骨盤(腸骨)などに多い)
② 若木骨折(わかぎこっせつ) : 長い骨に発生し骨が屈曲した状態が若木を折り曲げた状態に似ている(幼少児の鎖骨・前腕骨など)
③ 陥凹骨折(かんおうこっせつ) : 若木骨折の一種でピンポン玉を潰したような状態(頭蓋骨など)
*完全骨折になると陥没骨折となる
④ 竹節状骨折(たけふしじょうこっせつ) : 圧迫などによって骨の一部が潰され、骨折部が輪状に隆起し竹節状になる(小児の橈骨遠位端部など)
⑤ 骨膜下骨折(こつまくかこっせつ) : 骨質は完全に離断しているが骨膜の離断が無い状態。生理的な骨形状を保っているが骨折線は確認出来る(若年者に多い ➔ 骨膜が厚く弾性に富み、また骨質から容易に剥離するため)
*何となく難しいことが書いてありますが、簡単に言えば『袋に入った物が中身だけグシャグシャになったが、袋は破けていない状態』です。わかったかぁ?
こんな感じです・・・
とても分かりづらいイメージですが、これが私の現在の全力なのでご理解お願い致します!!
このように『ヒビ』と呼ばれる不全骨折も実際は沢山の分類があります。
ヒビっぽくないのが多いかもしれません?!
以上!! 今回はここまで!!
参考文献
南江堂 柔道整復学―理論編(改定第3版)より一部抜粋