2024/11/27
いつもご覧いただきありがとうございます!
院長のながしまです。
今回は前回の続きで、冷えに対しての『改善』を話してみたいと思います。
まず、体の内部でどのように熱が発生しているかを知る必要があります。
実は体内では色々な方法で産熱をしており、血液によって運搬されているのです。
では、その説明を簡単にしていきたいと思います。
①骨格筋による産熱
いわゆる筋肉を動かすことによって産熱される事が人間の中の産熱で一番多いのです。(6割程度)
筋肉を動かすことによりエネルギーを消費します。
その消費の過程で産熱が起こっているのです。
だから、運動を行えば体は熱くなるのです。
その他に『ふるえ産熱』と言って、寒いとガタガタ震えるのも脳が自動的に体を揺らし熱を生産する事もあります。
②基礎代謝によるもの
人間には運動などの活動を行っていなくても必要最低限体を維持するためのエネルギーが必要となります。
それが基礎代謝です。
そのエネルギー消費過程でも産熱は行われており、体内において重要な役割を果たしているのです。
③食事による産熱
『食事誘発性産熱反応』と言って、食事を摂取する事によって消化を行う過程で消化管運動の上昇や吸収された食べ物により代謝が上昇(特にたんぱく質)し産熱反応を起こします。
*特異動的作用とも呼ぶ
④非ふるえ産熱
先程述べたふるえ産熱の逆で、筋肉などによる代謝に頼らず、『肝臓』のような内臓によって代謝を高める事により産熱を起こす。
最近、テレビでよく取り上げている『褐色脂肪組織』も非ふるえ産熱の一つである。
⑤ホルモンの作用
人間には沢山のホルモン作用によって生命活動を行っております。
例えば甲状腺ホルモンには代謝の促進作用があり、産熱を上昇させる役割があります。
ホルモンの作用は食事誘発性産熱反応にも影響したり、筋肉にも影響したりと、実は一番大切な作用なのかもしれないです。
⑥自律神経系の作用
自律神経は交感神経・副交感神経に別れており、個々に産熱作用に関わっております。
皆さまの目に見える反応としましては『立毛筋』の出現です。
立毛筋とは聞き慣れない言葉ですが、俗に言う『鳥肌』です。
*関西方面では『さぶいぼ』と呼ぶそうです。
長々と書きましたが、上記の6つが産熱する仕組みの概要です。
この事を踏まえて次回、最終編?を書きたいと思います・・・(本当はもっと6つの事柄を簡潔に書く予定だったのですが、文章力の無さで長くなってしまったので・・・ごめんなさい)
では、以上!!今回はここまで!!