『冷え』について

いつもご覧いただきありがとうございます!

院長のながしまです。



皆さまの中にも『冷え性』と呼ばれる方は沢山いらっしゃると思います。

全身がすぐに冷えてしまい、特に手先や足先はキンキンになり、酷い場合は感覚まで薄れていくなんて事も・・・

では、一体何故そのような冷えが起こるのでしょうか?

原因として挙げられるのは実は幾つもあります。

しかし、その幾つかの要因が最終的に繋がるのが

毛細血管への血流不足!!

です。

人間の体には大きく分けて『動脈』『静脈』そして『毛細血管』の三種類からなります。

毛細血管とは動脈と静脈をつなぐ役割を持ち、心臓から出た血液は動脈を通り、毛細血管を経て静脈へと移行し、再び心臓へと血液を戻します。
*解剖学的には毛細血管を介さない部分もあります(吻合)

では、この『血液』はどのような役割があるのでしょうか?

・運搬機能

・ホメオスタシス

・止血機構

・生体防御機構


この4つが主な働きと言われております。

今回の冷え性に関して大きな関わりを持つ運搬機能について、簡単ではありますが説明します。
*後の3つは機会があったら説明たします・・・ごめんなさい。

血液は体の隅々まで色々な物(あえて物と表現致します)を運搬しております。

皆さんが一番ご存知なのは『酸素』です。

その他に二酸化炭素・栄養素・老廃物、そして『熱』があります。

血行が悪くなれば冷えるのは、血液が熱を運んでいるからなのです!!

そして、上記で述べたように血行不足でも、毛細血管でのトラブルが冷えの原因を引き起こします。

トラブルの原因は様々です。

・運動不足による血管や筋肉の弱体化

・ストレスなどによる自律神経系のトラブル

・心臓機能自体の低下


など、色々とあります。

毛細血管は先ほど述べたように、動静脈をつなぐ役目があり、体全体を覆っております。

毛細血管は、全てを切り取って一本のひも状にすると『地球一周』する位ある!!と言われております。

人間の体の『赤み』も毛細血管へ血流が入るからです。

話を元に戻しますが、先ほど述べたように血液は体中に『熱』を運びます。

もし、手先・足先の毛細血管へ血流が行かなければどうなるか?

ここまで長々と読んで頂いた皆さんならお解りになりますよね?

そして、何より怖いのが手先や足先にしっかりと熱が伝わらず冷たくなった手足・・・

当然、そこから心臓に戻る血液はMAXな状態で熱を運ぶことはなく、熱の少ない血液が静脈を通り、冷たい状態で体内を心臓へと戻って行きます・・・
*産熱はそこらじゅうで起こりますので、氷のように冷たい血液ではないですよ・・・念のために

これが、冷えのシステムです。

では、次回は少しでも冷えを改善する為の話をしてみたいと思います!!

以上、今回はここまで!!