2024/05/01
いつもご覧いただきありがとうございます!
院長のながしまです。
今回は『蠕動運動(ぜんどううんどう)』について簡単に解説させて頂きたいと思います。
前回まで筋肉の話を簡単にしてきて、その中で蠕動運動についてチラッと触れましたが、今回はその話となります。
蠕動運動って聞きなれない言葉ですが、実はこれは誰もが勝手に行っている運動の一つです。
蠕動運動は腸に入った摂取物を肛門へ向かって運ぶための運動を言います。
これは自律神経の支配を受けており、勝手に行われる運動の一つです。
人は食べ物を口から入れて食道➡胃➡小腸➡大腸➡肛門➡排泄と言った流れを行っております。
ただ、この過程の中で、食べ物を分解したり吸収したり色々なことを行い、最終的に便となって排泄していきます。
この摂取した食べ物は体内にベルトコンベヤーがあって、勝手に運ばれていく訳ではありません。
人の消化器は約10メートルほどあると言われ、この中でも腸は一番長く、ここを蠕動運動によって通過すると言う仕組みです。
実際には蠕動運動の他に分節運動と振子運動と言う動作も加わります。
今回は蠕動運動の仕組みです。
【蠕動運動】
食道、胃、小腸、大腸に見れれる運動で、特に腸で行われます。
食べ物など摂取すると、伸展刺激が起こり、壁内神経を介して蠕動運動が起こります。
この蠕動運動時は腸の口側が収縮して、反対側の肛門側は弛緩して食べ物を肛門側へ運んでいきます。
(この時に前記した分節運動と振子運動も起こります)
この蠕動運動が正常に行われない場合の起こる代表的な状態としては
・過剰 : 下痢
・低下 : 便秘
となりやすく、これらは体調によってもことなり(ストレスなど)、また病気(過敏性腸症候群やバセドー病など)でもおこります。
お腹の中では自分で思っているより、排泄するまでに沢山の運動が関わってきます!!
ただ、これらは不随意運動のため、自分で意識して動かすことの出来ない運動なので、日頃からの体調管理や食生活によって左右される部分が大きいと言うことを知っておくと良いかと思います!!
※最後に便の調子が悪い時は自己判断せずに、必ずお近くの医療機関を受診するようにしましょう!!
以上!! 今回はここまで!!